その日暮らしの記
ぼやき日記

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寝苦しい夜に

 結構はっきりとした夢を見るほうなのだが、未だに学生時代のやつを見る。で、なんだか知らないが、いつも体操服を忘れてしまう場面を見てしまう。通学途中に気づいて取りに帰るとか、次の授業で必要なことを知って大いにあせるとか。何のメタファーなのやら。結果が悪いことだといやなので、あえて調べようとは思わないのであるが。
 小堺昭三「密告 昭和俳句弾圧事件」を読む。花鳥風月を詠う伝統的近代俳句の「ホトトギス」派に対抗するように発生した新興俳句派。プロレタリアリズムにも影響を受けたその派閥は、庶民の生活や戦争の悲惨さを率直にうたいあげるヒューマニズムあふれる作風のものが多かった。そしてそのことが当時の右翼や軍閥の目に止まることとなり、昭和15年ごろには大弾圧を受けることとなってしまう。しかしその背景には、実は一人の男の大いなる悪意が関係していて……というノンフィクション。逮捕・監禁された新興俳句派の多くが、強い反戦思想や共産主義があったわけではない。ただ彼らの時局や社会情勢に対する認識の甘さが、彼らの苦難や不幸(それは戦後も続いていく)を招き、黒幕の人物の付け入る隙を与えてしまったという点が興味深い。またそれは本書でも冒頭から繰り返して書かれている、再びこのような弾圧や悲劇は起こりうるのだという主張を裏付けているようにも思う。情報社会と呼ばれていても、規制や偏向は相変わらず多いし、会社や地域などの小さな集団の中においても、権力や地位に固執した一握りの人間に大勢が被害をこうむるという例はよくあることだ(ちょうど今週の週刊文春でも、小林信彦が今の社会における現代人の認識の甘さを指摘していた)。恐ろしくもあるが深く考えさせられる一冊。
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