その日暮らしの記
ぼやき日記

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ゴセシケ

 レイモンド・F・ジョーンズ「合成怪物」(別題「合成怪物のはんらん」)を読む。一部の人たちの幼少時に、大きなトラウマを植えつけたSF小説の決定版。亡くなった人間の脳を使用した「人工頭脳」により、政治や経済などの政府の中枢が管理運営されている未来世界。その研究に携わっていたジョンは新婚旅行の途中で事故にあい、自らもその「人工頭脳」の一角に組み込まれてしまう。彼はそのセンターが一部の要人によって悪用されていること、自分を含めた多くの科学者たちが「人工頭脳」への利用のために暗殺されたことを知る。ジョンは真相を公表すべく、脳波によって動かすことのできる生命体、「合成神経細胞群塊」-略して「ゴセシケ」を使って行動を開始するのだが……という物語。冒頭から主人公夫婦の事故の場面から始まり、彼らにからむ人間たちが次々と殺されたり精神病院に送られたりとかなり暗い展開が続く。しかしそれでありながら、巨大な組織や権力に自らの知恵と勇気をもって対峙していく彼らの姿には胸を打たれるものがある。そして決してハッピーエンドとはいえないラストを迎えてもさわやかな読後感をもたらしてくれるのは、ある意味「理想の達成」を示してくれているからだろう。昔のSFは暗い現実の世界の中でも、常に明るい未来への道しるべを見せてくれていたんだなと実感。
合成怪物

↑こちらが日本語版(旧)の表紙で
The Cybernetic Brains

↑こちらが海外版の表紙。うーむ、こっちもトラウマになりそう。
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