その日暮らしの記
ぼやき日記

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読んだ本の話

 楠勝平作品集「彩雪に舞う…」を読む。60年代から70年代初期にかけてガロで活躍し早逝した伝説の漫画家、楠勝平の作品をまとめた愛蔵版。代表作とされる「おせん」あたりは既読だったのだが、他はほとんど未読の作品ばかり。よく言われているように、ほとんどの作品の奥底に流れている「死」のイメージもさることながら、作中で主人公や登場人物たちが見せる「業」というか本性のような部分が、深くにぶくこちらの心根を貫いてくる。醜いながらも美しいその場面は、漫画でなければ表現できないものなのではないだろうか。リアルでありながら均一で、優しさや甘さを匂わせる今の手法とは対極にあるもの。今のやり方が悪いとはいわないけれど、そのことで逆に表現の幅を狭めているのではないか。とにかくもっと広く読まれてほしい作品集。
 光瀬龍「将軍信玄馬上に在り」を読む。歴史読本昭和52年7月号に掲載された、光瀬龍の架空戦記もの。武田信玄が途中で病死せず上洛に成功して幕府を開いていたら、という大胆な設定の下、信玄と東国を平定した上杉謙信とが、天下分け目の関が原で戦うというストーリー……なのだが、物語は直接対決の前で終わってしまって、ちと拍子抜けしてしまう。しかし、尾張から落ち延びた織田信長が西国の大名たちをまとめ上げ武田幕府に反旗をひるがえしたり、これまでの歴史上類をみない実力の均衡した二大戦国大名同士の天下を巡る一大決戦の予兆など、胸をワクワクさせるような場面も多い。大河ドラマや大型ドラマ枠などで、思い切ってこれぐらい壮大なフイクションができないものか。大法螺やハッタリも表現の大きな魅力だと思うのだが。
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