その日暮らしの記
ぼやき日記

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知らない町を

 図書館は貧乏人の味方。一応、日本五大都市の三つをここ一二年で制覇したわけだが、やっぱり蔵書の量や種類はなかなか充実している。必ずしも大きな中央図書館がよいわけではなく、ちと離れた分館とかに、めあての本が所蔵されていたりするのも面白い。最近はネットでも一覧検索できるようにもなったし便利なものだ。まあ最終的には自分の目で見て手にしなければいけないのだけれど。というわけで探訪の旅へ朝から出かける。いつものようにいい加減な下調べと、その場その場のフィーリングで、大いに迷いながら目的地にたどり着く。資料をコピーし、蔵書を何冊か借り出す。あとはどんな本でも、どの都市にいても、用意に閲覧・貸し出しが可能なシステムが出来れば万々歳なんだがな。書籍の電子化とかこういうことに利用してもらいたいものだ(まあ版権とか著作権とかが問題なんだろうけれど)。
 フレドリック・ブラウン「彼の名は死」を読む。「クライム・クラブ」にも収録されている長編ミステリ。とある小さな印刷会社の女性事務員が支払いに使った真新しいお札。ところがそれはそこの会社の社長が作った偽造紙幣だったのだ。社長は実は過去に自分の妻を殺しており、偽造の一件が明るみに出てしまうと、その殺人まで追及されてしまう恐れがある。彼はその金を受け取った若い男の後を追い始めるのだが……というストーリー。途中でプロットの破綻は見えるし、ラストは「理解」できるが「納得」はしづらいものとなってしまっているものの、ちょっとした偶然や運命のいたずらによって次々と殺人を繰り返す羽目におちいった、印刷会社の社長の奮闘ぶりが楽しめる。後に発表した「3、1、2とノックせよ」にも見られるような、悪党側のどこか「自分に都合のいい考え方」を持って行動していく様が、いつ破綻するかと読んでるこちらはハラハラしどうし。このサスペンスの妙が、ブラウンの真骨頂ともいえるだろう。このまま埋もれさせてしまうには惜しい佳作。
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