その日暮らしの記
ぼやき日記

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休みだというのに

 金がないというのもさみしいことで。
 実家から持ってきたビデオのなかから「昨日消えた男」を鑑賞。マキノ正博監督、長谷川一夫・山田五十鈴主演の時代劇ミステリー。貧乏長屋の嫌われ者の家主が何者かに殺される。遺体はなぜか(かんかんのう踊りの状態で放置されていた。長屋の住人たちには多かれ少なかれ家主に恨みを持つものばかりであり、誰もがいろんな秘密をもっているのだが、さて……といったストーリー。誰もが知っている英国の「あの」古典ミステリを翻案し、これまた時代劇で有名な「あの」お奉行を登場させ、さらには落語の長屋ものの要素も盛り込んで、当時のオールスターキャストで描く、というなんとも豪勢な物語(しかし撮影期間はなんと9日!)。ミステリとしてはアンフェアな部分もあり、ちとご都合主義な点もあるけれど、正月映画らしく笑って泣いてハラハラドキドキ、最後もきっちりハッピーエンドで終わるので見終わった後は心さわやか日本晴れ(笑)。未DVD化がまったく持って惜しい作品。市川雷蔵でリメイクもされているが、こちらも評判がいいのでぜひ観てみたい。
 フレドリック・ブラウン「不思議な国の殺人」を読む。23年間大きな事件が起こったことがない田舎町。そこで街の週刊誌を発行しているドックは、いつかこの町がひっくり返るような大事件の特ダネを記事にしたいと考えていた。そしてその日がついにやってくる。指名手配犯の潜入、町の名士の離婚、イベントの延期、精神病院からの患者の脱走、銀行強盗未遂、エトセトラ。小さな出来事から大きな事件までの雨あられ。しかしある殺人事件ほど、彼にとって重要なものはなかった。なぜなら、彼こそがその容疑者として追い掛け回される羽目になったのだから……というストーリー。ベースはタイトルにもあるとおり「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」であり、誰が正常で誰が狂っているのか分からないまま、「スクリューボール・ミステリ」とでも呼びたくなるような場面展開や状況の変化に、まさしく振り回されてしまう。しかしそれら思い思いに散らばったピースが、見事にあるべき場所にきっちりおさまった上、お釣りまでくるラストの爽快感はなんとも格別。職人ブラウンの本領発揮というべきか。意外とオススメ。
 それにしても、観るのも読むのも意図せず楽しい作品に接することが出来ましたとさ。明日からもがんばりませう。
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