その日暮らしの記
ぼやき日記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

寝てばかり

 おかげさまで三連休だったわけですが、中日の昼間ぐらいから偏頭痛と吐き気に悩まされ、風邪と当たりをつけて薬飲んで十数時間ずっと寝ておりました。まあなんとか復調しましたので、急な気温の変化と職場の異動に伴う疲労が原因だったんだということにしませう。
 マーガレット・ミラー「狙った獣」読了。父親が死に巨額の遺産を手に入れたヘレン。だが彼女はその金の使い道を、毎日安っぽいホテルの一室に閉じこもることで、無駄に費やそうと考えていた。ある日そんなヘレンの元に、とある女性から電話がかかってくる。彼女の名前はエヴリン。かつての親友であり、明るく誰にでも好かれ、内気なヘレンとは正反対の女性だった。いや、そのはずだった。いまやその電話口から聞こえる声は冷たく巨大な悪意をむき出しにしたもので、ヘレンの更なる不幸を呼び寄せるかのようであった。追い詰められた彼女は、かつて父親の相談役であったポールに相談を持ちかけるのだが……というストーリー。「ヒチコック・サスペンス」にて「鏡の中の他人」として放送されたもの(「新ヒッチコック劇場」でもリメイクあり)で、ネタとしても今となっては古びてしまっているが、誰からも愛されず、誰からも慕われなかった哀れな女性の末路を、ただ彼女だけの悲劇として描かず、登場人物たち誰もが抱いている「孤独」の影の象徴(もしくは権化)として、誰しもがその運命に陥るかもしれないことへの恐怖と悲しさとをあわせて描いている点がなんとも印象的だ。誰が犯人でもおかしくなく、ある意味読んでいる読者もまたそうであるかもしれないのである。ドラマのイメージで単なるサイコものと考えていた自分としては、うれしい裏切りであった。ぜひともオススメの一作。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

プロフィール

Author:geshicchi
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。