その日暮らしの記
ぼやき日記

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止まらない

 ……心がすさむのが。
 マレイ・ラインスター「タイム・トンネル」を読む。ハヤカワSFシリーズで発売された、あのタイムトラベル・SFドラマシリーズの名作「タイム・トンネル」のノベライゼーション。解説の福島正実の言葉によると、もともとラインスターが同じタイトルで似たような設定のSF長編小説を書いており、それに目をつけたプロデューサーのアーウィン・アレンが、そのアイデア生かしてTVシリーズを企画した、ということらしい。そしてそのシリーズのノベライズの方もラインスターに任せた、という次第。しかし、そんな紆余曲折がラインスターのやる気までそいでしまったのか、本書のできははなはだよろしくない。タイムトラベルで遭遇する歴史的事件がやや小粒であること、主人公たちがその事件に遭遇しても右往左往するばかりで何の行動も起こさないこと、なにより「SF」や「タイムトラベル」に対する思い入れや熱意が、本作からまったく感じられないというのがあまりにもひどい。さらに続編が「タイム・スリップ!」というタイトルで出ているが、こちらも期待薄。
 小池恵子「おかあさまといっしょ」1巻を読む。夫の長期出張に伴い、姑と二人で暮らすことになったキャリアウーマンの嫁。見た目は仲良しそうに見える二人であったが、実はお互い相手を蛇蝎のごとく嫌っており、ちょっとしたしぐさや日常の生活の中で、その「黒い」部分がときどき垣間見えてきて……というストーリー。限定された登場人物(ほとんど嫁と姑のみで、さらには二人の名前すら出てこない)、表立った派手なやり取りはなく、内心のデフォルメされた心理描写のみで進められる「だけ」であるのだが、それ「だけ」でも十二分に読ませ楽しませてくれる。根は二人とも善人で、違う立場で出会っていれば親友になっていたかもしれないのだが、「嫁と姑」という「ありふれた」シチュエーションに放り込まれただけで、ここまでエスカレートするものだとは……。結婚していてもしていなくても、楽しめる良作。

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